医療相談室:顔面丹毒

こんにちは、明秀皮膚科クリニックの院長 謝 明秀と申します。

体調の問題で長い間、更新してなくて申し訳ございませんでした。

私は年明けにこの写真のように両側頬が境界明瞭な赤みが出て、かぶれたようになりました。皆様は両側頬の赤みは化粧品やアレルギー、他のもののかぶれと連想しますか。実際に頬に赤みでることはかぶれ以外に自己免疫疾患(例えば皮膚筋炎、エリテマトーデス)、感染症などでも顔面の赤みが出ましす。私が今回出たのは顔面丹毒です。

顔面丹毒は真皮を病変の主座とする化膿性炎症性疾患で真皮に限局する浅い蜂窩織炎と捉えることができます。主に顔面に境界明瞭な浮腫性紅斑が出現し、表面に緊張性光沢感と圧痛を呈して、発熱もあります。皮疹は急速に遠心性に拡大していきます。原因菌は A 群 β 溶連菌が大多数が黄色ブドウ球菌によるものもあります。1~2週間の抗生剤投与が必要です。感染症ですので、ステロイドを外用することができません。


顔面に改善難しい赤みが出た時は是非私たち皮膚科医に相談してください。

それでは次回またお会いしましょう。